なぜわざわざ猪苗代湖にまで来てウェイクボード・ウェイクサーフィンをする事をおすすめするのか。

 

まずウェイクボード・ウェイクサーフィンはスポーツなの、レクレーションなの?という話から

 

スポーツとは

 

【1964年東京オリンピックの際に国際スポーツ体育協議会(ICSPE)は「プレイの性格を持ち、自己または他人との競争、あるいは自然の障害との対決を含む運動はすべてスポーツである」と定義している。しかし、スポーツが日本に“輸入”されるのは、主として明治時代初期であった。確かに身体を使う活動、競技的な要素はしっかり導入されたのだが、第一義の「遊び(プレイ)」の要素は切り捨てられたといっても過言ではない】そうです。

 

したがってウェイクボード・ウェイクサーフィンはプレイの要素が強いスポーツといえると私は考えています。

 

レクリエーション(Recreation)とは

 

【レクリエーションという言葉は、「re:再び」と「create:創造する」から成り立っていることからもわかるように、「壊れた(疲れ果てた)心が再び形を取り戻す」ための取り組みを指します。一般的には「遊び」がレクリエーションの定義と認識されることが多いのですが、たとえば「テレビゲーム」が誰にとっても心の再構築につながるとは限らないことから、この定義は正確とは言えません。

ハンガリー出身でアメリカの心理学者ミハイ・チクセントミハイ博士は、人間が主体性を持って目標に向かい、精神的集中を極めて高くした状態を「フロー状態」として提唱し、幸福感の泉源であると説きました。

ただ休むだけではなく、集中して何かに取り組むことが心の回復のための栄養となります。この「フロー」を得るための大切な要件が「本人の能力に対して適度に難しいレベルである」というもの。集中して懸命に取り組むことができ、一瞬一瞬、手応えを感じられることが心の充実につながるということに他なりません。】

 

それぞれのレベルで取り組み、うまくいった時は賞賛しあう「リスペクト」を重視するウェイクボード・ウェイクサーフィンは素晴らしいレクレーションと言えます。

 

結論はウェイクボード・ウェイクサーフィンは素晴らしいスポーツレクレーションだという事です。

 

次になぜわざわざ猪苗代湖なのか

 

「アクティブレスト」「リトリート」の効能を知っていますか?

 

体を休ませる「Rest」だけが休息ではない。スポーツ科学の分野でも、動きながら体を回復する「アクティブレスト」の効能が大変注目されています。これを心と体の両面に応用したものが「リトリート(仕事や家庭など日常の生活を離れ、自分だけの有意義な時間に浸ること)」です。

この言葉は元来「隠居」「避難」「退却」などの意味を持ちますが、ここでは「修養」というニュアンスが最も適当と言えるでしょう。そしてこのリトリートの最も大切な要素が「自然」です。さまざまな疫学調査から、人口密度が高い都市ほどうつ病やパニック障害などの精神疾患の罹患(りかん)が多いことがわかっています。

都会で仕事に追われるビジネスパーソンにとっては、つかの間、自然に囲まれた場所で過ごすこと自体が心身の修養となります。もちろんただのんびりと森や海辺で寝転がることも癒やしになりますが、アクティブレストを応用したリトリートを自然に恵まれリゾート乱開発されていない猪苗代湖でウェイクボード・ウェイクサーフィンを通して体験していただきたいです。

 

だから、私はわざわざ猪苗代湖に来てウェイクボード・ウェイクサーフィンに取り組むことを強くおすすめします。

 

藤澤 拓也

 

(笹川スポーツ財団のサイトより)http://www.ssf.or.jp/history/essay/tabid/1112/

川野 泰周 :精神科・心療内科医/臨済宗建長寺派林香寺住職

「精神科医の禅僧」が教える、心を休める方法    東洋経済オンラインより抜粋

リトリートの説明等は藤澤注釈